袴は大学の卒業式で着て終わりではなく、実は普段着にすることもできます。いつもの洋服に少し飽きた、もっと新しいファッションを試したいと考えている人におすすめなのが袴です。そこでこの記事では、日本人が古くから親しんできた袴を普段着にする3つのメリットと、和装アレンジの方法について解説しています。
袴を普段着にする3つのメリット
大学や専門学校などの卒業式で袴を購入し、その後着る機会もなくそのままになっているという人も多いであろう袴ですが、普段着として使うと嬉しいメリットがあります。ここでは、袴を普段着にする3つのメリットについて紹介します。
背筋が伸びる
袴には腰板がついているものがあります。袴はこの腰板を使用することで、ピンと背筋を伸ばすことができます。また、周りの人で袴を普段着にしている人はあまりいないので、注目を集めることになります。注目が集まると、自然と姿勢も綺麗になっていきます。
他の人と差別化することができる
街中を歩いていて、袴を普段着にしている人を見かけることは少ないと思います。さまざまな洋服が誕生していますが、その多くがデザインの違いです。そして、袴は現在の日本の普段着で切られていることはほとんどないため、他の人と差別化することができます。袴では洋服ではデザインされない柄も着用することができ、色やデザイン面から見ても独自性のあるファッションを実現できます。
細身に見せることができる
袴は身体をしっかりと引き締め、細身に見せることができます。服の色やデザイン次第で、身体は膨張しているようにも、引き締まっているようにも見えます。そのため、見え方を気にする人にとって、袴を普段着にすることはおすすめと言えます。
男性の和服を普段着にする着物アレンジ術
①デニム生地
男性の場合、「かっこよく」和装を着こなしたいと思う人も多いでしょう。そこでおすすめなのが、洋装のデニム生地で和装を楽しむという方法です。デニム生地の着物は、和装小物にも洋装小物にも溶け込むため、デニム生地の着物に革靴を合わせてもよく似合います。また、デニム生地が無地の場合は帯で遊び心を演出し、少し派手な色・柄の帯で少しハズしたコーデを楽しむこともできます。
②天然石羽織紐
男性が着物を普段着使いする場合、羽織紐をアクセサリー代わりにコーデのアクセントにするという方法もあります。天然石(パワーストーン)を自分で選ぶ際にも、金運、仕事運、結婚運など、自分が高めたいものを選ぶことで、普段着として身に着けている間も効果を期待しながら楽しい気分で過ごすことができます。
③羽織
夏用で洗える羽織や涼感を得られる羽織など、近年は羽織も機能性がアップしており、普段から使いやすい仕様になってきました。着物と同じ柄・色で合わせるのではなく、着物が派手なら羽織を控えめに、着物が控えめなら羽織で落ち着かせるなどの工夫をするのも和装アレンジの楽しみのひとつです。
女性の和服を普段着にする着物アレンジ術
丈を変える
着物では着丈に変化を持たせることで、普段着として楽しむことができます。ミニ丈、ミディ丈に変えることで足元のおしゃれを強調することができます。
ストールや帽子でアレンジ
秋冬の場合、着物にプラスして首回りや顔周りを小物で着飾るのもおしゃれの一つです。ストールやスヌードを合わせれば首元の寒さを防げるとともに、着物に表情をつけることができます。帽子ならベレー帽やニット帽がおすすめです。洋柄にベレー帽やニット帽を合わせることで、洋装のような雰囲気を出しながらも和装を楽しむことができます。
重ね着
洋服でもニット +カーディガンのようにレイヤードすることがありますが、着物を重ね着することで、和装でもレイヤードを楽しむことができます。
上に派手な柄物を着用し、下にあえてアースカラーなどの地味な色を重ねたり、反対に上をアースカラーでおさえて下に派手な総柄を仕込んだりすることで、総柄がコーデのアクセントになります。洋服でいう「差し色」のような役割を果たすこともでき、よりさまざまな着物の表情を味わうことができておすすめです。
まとめ
袴で街中を歩いている人はあまりいませんが、だからこそ自分らしさを演出するために普段着として活用するという手もあります。
和装は固定概念をはずして大胆にアレンジすることで、自分だけのコーデを楽しむこともできます。洋服の変化に悩んでいる人は、新たなバリエーションを増やしてみてはいかがでしょうか。