赤ちゃんが 1ヵ月無事に育ってくれたことを祝うお宮参りの食事会について、予算はどれぐらいで考えれば良いのか、どんなメニューで頼めば良いのかなど、頭を悩ませた経験のある人も多いでしょう。お宮参りの食事に関してはこれといった決まりごとがないため、どうしたら良いか悩んでしまう点も多くなっているようです。そこで今回は、お宮参りの食事会について、予算はどれぐらいで考えておけば良いのか、メニューは何を選べば良いのかということについてまとめてみました。
お宮参りの食事会予算は?
お宮参りの食事会の予算はいくらぐらいにしておくのが妥当なのか知りたいという方のために、お宮参りの食事会の相場についてまとめてみました。
費用相場
お宮参りの食事会の予算は、一人当たりだいたい 3000円から 5000円ぐらいです。有名料亭や高級ホテル内のレストランなどを予約すれば一人当たり 15000円ぐらいの費用が掛かってきますが、主役である赤ちゃんもまだ食事が出来る時期ではないので、食事会の費用は一人当たり高くても 5000円に抑えるのが一般的なようです。お宮参りの食事会の費用は、特に決まりごとなどないので、両家のご両親とも相談して食事会の値段を設定するのが良いでしょう。
食事代は誰が払う?
お宮参りの食事代は誰が払うべきなのかといった決まりごとはありません。しかし、お宮参りの食事会で挨拶をするのは子供の父親、新米パパの役目なので、その延長で子供の両親が食事代を持つケースも少なくありません。両家のご両親からはお祝い金としていくらか貰えることがあるので、そのお金を食事代に充てるのも一つの手です。
ただし食事代に関しては、事前に誰が払うのかを明確にしておかないと、当日の祝いの席で「私が払います」合戦が始まらないとも限りません。両家のご両親とよく相談した上でお宮参りの食事代やお宮参りの食事会をどこでするかなどの詳細を決めるようにしておけば、当日もスムーズに進めることができるでしょう。
お宮参りの食事会での挨拶
食事会の予算などは、両家のご両親と相談して決めますが、お宮参り及び食事会の進行は子供の親が担います。締めの挨拶では、「本日は○○のお宮参りに遠藤はるばる来て頂き、ありがとうございました。お陰様で今日という日を無事迎えることが出来ました。今後とも○○をどうぞよろしくお願いいたします」など、お宮参りに来てくれた感謝、これからの我が子の成長を共に見守ってくださいという思いを伝えましょう。
お宮参りの食事会で注意するポイント
まずはお宮参り後の食事会において、なにを気をつけるべきか、なにに配慮するべきかについてご紹介します。
赤ちゃんの疲れ具合
それまで健診に行くためだけにしか外出したことのない赤ちゃんにとって、お宮参りで長時間の外出を強いられるのは、体力的にもかなり大変なことです。またお宮参り後に食事会を行う場合、既に体力の限界に近づいている赤ちゃんの健康を気遣うことがなによりも優先されます。あまりにも調子が悪そうだったり、熱っぽかったりした場合には食事会を切り上げて家に直行するようにしてあげましょう。
母親の健康状態
出産から 1ヵ月も経っていれば、母親の体調は出産前と同じに戻っていると考える人も多いでしょうが、出産直後から休みなく授乳やおむつ替えに追われている母親は、寝不足で、体力不足を感じているケースが往々にしてあります。そのため出産から 1ヵ月経っていても、体調は万全ではないと考えておきましょう。
お宮参りで赤ちゃんを抱っこするのは父方の母親であることが習わしですが、さまざまな理由から母親が赤ちゃんを抱っこして神社に詣ることも少なくありません。お宮参りは赤ちゃんにとっては初の長時間外出となりますが、母親にとっても久しぶりの長時間外出となります。お宮参りが終わる頃には疲労感でいっぱいになっている場合もあるので、母親の体調と相談しながら、その後の予定を決めるようにしましょう。
食事会の場所
お宮参りは赤ちゃんにとっても母親にとっても大変な行事です。二人の疲れを軽減させてあげるためにも食事会を催す場所はお宮参りで参拝した神社の近くか自宅近くにし、移動時間を極力短くするのが望ましいといえます。素敵なレストランがあるからと、お宮参り後長時間掛けて移動すると、赤ちゃんも母親も体力的にかなり辛い思いをすることになるので気をつけましょう。
赤ちゃんのお腹のすき具合
赤ちゃんには「待った」が通用しないので、お腹がすいたとなれば泣いてそれを訴え続けます。お宮参り中(参拝中)は授乳することは難しいので、お宮参り後の食事会(レストラン)、もしくは自宅まで授乳を我慢させなくてはなりません。
食事会の会場、もしくは自宅に早く帰ることが出来るのであれば問題ありませんが、お宮参りをした神社から家まで 1時間掛かるとなっては赤ちゃんが大変です。そうした事態にならないためにも、普段から授乳のタイミングをよく見ておくようにしましょう。
授乳の感覚が短い時で 2時間しかあかないというのであれば、移動含め 1時間程度でお宮参りを切り上げ、次の会場に移動するようにしましょう。赤ちゃんに授乳をあげられない状況が長く続かないように、お宮参り及び食事会の予定を組んでみましょう。
お酒の量に配慮
祝いの席にお酒は付き物ですが、お宮参りの席には赤ちゃんもいるということを理解した上でお酒を楽しみましょう。アルコールの臭いはかなり強いので、赤ちゃんが嫌がってグズってしまう可能性もあります。また、授乳中の母親もお酒は飲めませんので、酔っ払った勢いで母親にお酒を強要しないことにも注意が必要です。お酒に弱い、お酒に飲まれやすいという方は、お宮参りの食事の席ではお酒を自重した方が良いでしょう。
お宮参りのメニューは?
お宮参りの食事を自宅で済ませるのか、外で済ませるのかによっても食事内容は変わってきますが、お祝いの席の食事には縁起物を取り入れるのがお約束になっています。
メニュー①:自宅で食事会をするならば祝い弁当
自宅で食事会をするのであれば、食事の用意もしなくてはなりません。縁起物を入れて、祝いの席に相応しいメニューを準備するというのは、乳飲み子がいなくても大変なことです。そういった時には無理せずに祝い弁当を人数分注文するのも一つの方法です。祝い弁当であれば縁起物も沢山入れてあり、祝いの席に相応しいです。値段も 3000円ぐらいからありますので、予算に合わせてお弁当のグレードを決めるのが良いでしょう。
メニュー②:レストランで食事会をするならばコース料理
祝いの席に相応しい食事をするのであれば、コース料理を選ぶのもいいでしょう。ランチのコース料理であればそれほどボリュームがあるわけではないので、 1時間もあれば食事を済ませることが出来ます。 祝い事(お宮参り)の食事会だということを事前に伝えてコース料理を予約すれば、祝い用のコース料理に変更してくれるところもあり、縁起物が沢山詰まった素敵な料理を堪能することが出来ます。値段も一人当たり 5000円以内と手頃なので、お宮参りの食事会をする多くの人がコース料理を選んでいるようです。
メニュー③:ワンランク上の食事会をするならば懐石料理
ハレの食事には懐石料理が選ばれる傾向にあります。季節ものや縁起物をふんだんに取り入れた豪華な和食は、祝いごとの席にぴったりです。ただし、懐石料理は品物が出てくるのに時間が掛かることが多いということは覚えておきましょう。予約しておいても時間が掛かることがあり、お品書きが全て終わる頃には 2時間近く経っていることもあります。
大人にとって食事会の 2時間は短く感じるものかもしれませんが、赤ちゃんにとっては長い時間です。座敷の個室が取れているのであれば、赤ちゃんを畳の上に寝かせておくことも出来ますが、普通の席で 2時間近く食事会に付き合わせるのは大変です。その点を考慮に入れた上で、メニュー選びをするようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。赤ちゃんが生まれ、無事に 1ヵ月育ってくれたことを祝うお宮参りでは、そのお祝いムードを盛り上げることも兼ねて食事会を開くのが定番になりつつあります。しかし、お宮参りは赤ちゃんにとっては初の長時間外出、母親にとっても久しぶりの長時間外出であり、母子の健康状態を損ねないようにすることが大切です。お宮参り後に食事会をすることが決まっているのであれば、母子が共にリラックスできるような座敷の個室を予約しましょう。