浴衣の素材や織り方

2024/5/11

今年も夏がやってきましたが、イベントや花火大会に浴衣で行くか私服で行くか迷っている方も多いのではないでしょうか。
せっかくの夏イベントを楽しむために、是非夏イベントを楽しんでいただきたいと思いますが、浴衣は暑いというイメージが先行し苦手意識を持たれている人もいるかもしれません。

実は、浴衣の生地は着物と違って、冷感、吸水、速乾加工が施されており、
通気性が良く過ごしやすいよう設計されています。

浴衣の素材はいくつもあるので、機能性や肌触りを考慮してお気に入りの浴衣を見つけてみてくださいね。
今回は、浴衣の素材の種類の解説をしていきたいと思います！

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◉綿素材◉

綿はおそらく世界中で最も生産されている繊維です。また、どこからでも簡単に見つけて抽出することが出来ますので、低コストで手に入れることのできる素材です。ここでは綿生地の良さについていくつかご紹介致します！

◉まず一つ目は「薄手であること」です。天然繊維である綿は肌と布の間を空気が流れ、身に着けると非常に心地よく、涼しい生地です。夏に着る浴衣にはもってこいですね！また綿には防臭効果もございますので、公共の場所で料理をしたり、夕食を食べたりするときに着用するものとしては理想的なものになります。

◉二つ目は「洗いやすいこと」です。他の生地よりドライクリーニング、特別なケアをする必要がありません。綿は洗濯機で洗っても、乾燥機にかけても問題ございません！

◉三つ目は「毛玉ができない、静電気が起きないこと」です。綿は電気を保持することができない繊維のため、綿の生地は静電気とは無縁です！！！

◉また綿を使って様々な織り方、編み方が出来ます。綿の浴衣の一般的なタイプは「木綿」、「変わり織」と「絽織」になります。

ポリエステル素材

約80年の歴史を持つポリエステルは、現代衣服の歴史の中で最も若くて、重要的な繊維です。シンプルで、かつ早くて、安い！ポリエステルは加工が非常に簡単なので、様々なものに利用されています。毎年改良されるので、今後もドンドン進化するに違いありません。

◉「形をキープできる！」ポリエステルの素材のものは念入りなアイロンも必要ありません。洗って、乾かして、着るだけ！自分の浴衣を買うときには、手入れが少なくて済むのでポリエステルのものがおすすめですよ。

◉ポリエステルは弾力性や耐性に優れています。ストレッチなし、収縮なし、シワなし、心配なし！

◉合成繊維として様々な形に加工することが出来ますので、高価な天然素材の代わりに多くの場面で使用されています。

綿麻素材

ここまで天然繊維、合成繊維と２種類紹介してきましたが、どっちも欲張りたいあなたへ一石二鳥の素敵な素材をご紹介致します。「綿麻（リネン）」です！！！

◉「超薄手！」綿、麻の両方とも吸収性に優れた素材です。そのためリネンで織ったものは夏の暑い日にぴったり！肌と衣服の間に空気を流し、いつでも爽やかな状態を保ちます。

◉「折り目がつきにくい！」麻も同じく優れた繊維ですが、折り目がつきやすいという欠点があります。他の天然繊維と同じように、損傷を受けやすく時間が経てば劣化します。リネンはこの麻の欠点をうまくカバーしてくれるのです！織りの間に綿を組み込み、耐久性を高めます。綿を組み込むだけで麻の良さは残したまま、機能性の高い素材に生まれ変わります！

織りタイプ

◉ 木綿◉

「木綿」は浴衣に最も使用されている素材です。織物は一般的に素材の質感が顕著にあらわれますが、木綿は中でも自然の木の樹皮を感じさせます。木綿は特に男性浴衣を作る際によく使われます。

◉変わり織◉

「変わり織」は、特に綿と一緒に使用される、浴衣向けの一般的なスタイルです。変わり織は、サイズの違う糸の織り方によって作られた織り模様を表します。代表的な柄はチェック柄とストライプ柄です。加工がしやすく、お洒落な柄を生み出す事のできる変わり織りの可能性は無限大！織物の素材とプリントを組み合わせて可愛い浴衣がたくさん作られています。変わり織に金属糸を入れて華やかに仕立てることも一般的です。