浴衣を着て出かけて、外出先でトイレに行きたくなることがあります。浴衣は裾が長く、洋服感覚でいると浴衣を汚してしまう可能性があります。公衆トイレは綺麗に掃除してあっても、不特定多数の人が利用する場所ですから衛生面も気になりますよね。浴衣を着ているときトイレに行きたくなったら、どんなことに注意すればいいかを紹介します。
洋式トイレがおすすめ
浴衣は裾が長いので、トイレに行くときには裾を汚さないよう注意が必要です。駅のトイレ、スーパーやコンビニのトイレ、ショッピングセンターのトイレなど場所によってトイレの様式も異なります。浴衣でトイレに行くなら洋式トイレがおすすめです。女性なら丈が長めのスカートやワンピースを着ているときと同じように、裾を大きくめくり床につかないようにしましょう。
和式の場合はしゃがむので裾を少ししか上げなかったり、そのままトイレをしようとすると高い確率で裾を汚してしまいます。せっかくの浴衣を汚してしまうのは、気持ちのいいものではありませんし不衛生です。最悪ニオイなどもしますので、浴衣でトイレにいくときは裾を汚さないよう注意することが大切です。大きく裾をめくり上げて、洋式トイレを利用すれば裾を汚してしまう心配もありません。
腰をかけるため楽
浴衣でトイレに行って和式を選んでしまうと、浴衣の裾をかなり大きくめくり上げた状態では両手がふさがります。うまく片手で押さえたとしても、和式だとバランスを取るのは難しいですし下駄を履いているといつもとは勝手が違うのでバランスを崩してしまう可能性があります。普段から和式トイレを利用しているならまだいいかもしれませんが、洋式に慣れている人が下駄を履いてしゃがんで用を足すというのも意外に難しいもの。
洋式なら便座に腰掛けられますし、裾を手で押さえていても腰掛けていれば片手で裾をもち、片手でトイレットペーパーを取るというのも難しくありません。綺麗に見えてもトイレは雑菌なども多い場所ですから、できるだけ浴衣を汚さずに済むように洋式トイレの利用をおすすめします。
和式は裾が床につきやすい
どんなに注意して裾を押さえていても、なにかの拍子に裾が手から離れて床についてしまう可能性はゼロではありません。洋式なら便座に腰掛けられますので、バランスを崩すということはほとんどないでしょう。今ほとんどの家庭では洋式トイレを使用しているので、和式のしゃがんで用を足すというのも難しいと感じる人は少なくないでしょう。
浴衣といういつもと違うスタイルでは、裾が汚れないよう注意しなければいけません。しゃがむスタイルになる和式トイレは、裾が床につきやすいです。家のトイレでもあまりいい気分ではないですから、いろんな人が使う外のトイレで裾を汚してしまったら浴衣を脱ぎたいとすら思ってしまいそうです。和式はリスクが高いので、緊急時以外はできるだけ洋式トイレを探してそこを利用するようにしたいところです。
和式は裾を開くため着崩れの原因に
和式に抵抗がない人なら、裾を汚さずに用を足せるかもしれません。でも和式トイレは足を開く格好になるためその分裾も大きく開き持ち上げることにあります。裾を大きく開くと浴衣の前がはだけてしまい着崩れを起こす可能性が高くなります。裾を汚さず用を足せたとしても、前がはだけてしまっては本末転倒…。浴衣を自分で着られない人の場合、綺麗な着姿とは言えない状態のままになってしまいます。自分で修正できるとしても、トイレで浴衣を着なおすというのも難しいものがあります。こういうリスクもあるので、浴衣でトイレを利用するなら和式より洋式を選ぶのがおすすめです。
短時間だけの外出で、トイレに行かないならこういう心配はありません。しかし浴衣を着て出かけるのは、夏まつりや花火大会ということも多いです。人がたくさん集まるところでは、トイレも長蛇の列ができますし、最悪和式しかないこともあります。浴衣を着て出かけるときは、トイレの場所やどっちの洋式かなども把握しておくと安心です。
浴衣姿でトイレに行く際のポイント
浴衣でトイレにいく場合、いくつかポイントがあります。ポイントさえ把握していればうっかり裾を汚してしまうのを防げます。浴衣でトイレにいく際のポイントを4つ紹介します。
両裾を常に持ち上げておく
浴衣は裾が長いので、いつもと同じ感覚でトイレを利用すると裾を汚してしまいます。せっかくの浴衣が汚れてしまうと気分も下がってしまいますし、何より不衛生です。裾が長いから汚れやすいなら、そうならないよう常に裾を持ち上げておけばいいのです。ずっと手で押さえているというのも難しいので、裾を持ち上げたら帯の間に挟み込むといいでしょう。しっかりと挟み込んでおけばずり落ちてきませんし、多少シワになりますが短時間ならそんなに気になるほど目立つシワにはなりません。
浴衣を着るときに和装下着をつけると下着の線を気にしたり透けるのを気にしたりせずに済みます。和装下着も少し丈が長めなので、裾を持ち上げるとき下着の裾も持ち上げて帯に挟んでおくと安心です。裾を持ち上げても後ろ側が見えないので、持ち上げたところを汚してしまう可能性もあります。便座に深く腰掛けると後ろが汚れてしまう可能性もあるので、可能な限り浅く腰掛けるといいでしょう。
ピンチを持参して留めておくと便利
裾を持ち上げるとき手で持っているだけでは、なにかの拍子に外れてしまい裾を汚す可能性があります。帯に挟んでおくこともできますが、シワになってしまうこともあります。裾が落ちてこないよう、シワにもならないようにするにはピンチを持参するのがおすすめです。
裾や下着を持ち上げて帯のところにピンチで留めておけば、帯に押し込まずに済むのでシワになりません。手で持っていると離してしまうこともありますが、ピンチでしっかりと留めておけばスレ落ちることもないでしょう。少し多めに持ち上げても、ピンチで留めておけば裾を汚すのを防げます。ピンチはなんでもOKですが、バネが強くしっかり留めておけるものがおすすめです。
バネが弱いと厚みに耐えられず、途中ではじけてしまうことがあるからです。ピンチは2つか3つあれば十分ですし、そんなに大きく邪魔になるものではないから巾着などにも入れておけます。
トイレの後は帯の形が崩れていないか必ずチェック
無事に用を足したら裾を元に戻しますが、この時鏡で後ろも確認しておくことを忘れないようにしましょう。前は鏡でも見やすいので修正しやすいですが、大きくめくるとたれたおはしょりがめくれたままになっていることもあります。帯も形が崩れてしまうことがありますし、裾を開いた時に衿元がはだけてしまう可能性もあります。
裾が汚れるのを気にしてしまうあまり、他が疎かになってしまうとせっかくの浴衣も着姿が美しくなくなってしまいます。人が多く集まる場所では、トイレも混み合うので難しい面もありますが可能か限り鏡を見て崩れているところがないか、チェックしてから外に出ましょう。
時間の余裕を持ってトイレに行くようにする
洋服なら公衆トイレを利用しても、よほどのことがない限り服を汚すということはありません。しかし浴衣の場合はいつもと勝手が違いますし、裾が長いので裾を汚してしまう可能性が高くなります。それでもポイントや注意点を押さえていれば裾を汚さず用を足すことができます。
トイレに行きたいけどギリギリまで我慢して、慌てて駆け込むと焦ってしまい注意が散漫になります。そうならないよう、トイレは余裕を持って早めに行くようにすると安心です。
まとめ
浴衣は洋服と違って、ちょっとしたことでも着崩れを起こします。トイレに行く際、裾を汚す可能性も高くなるので利用の注意点を把握して、スマートに利用できるようにしておきましょう。
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