浴衣の歴史と豆知識

浴衣ってたくさんの着付け小物があって、見たことはあるけど名前は聞いたことない!なんて方も多いのではないでしょうか? 小物ではなく難しい名前がついていてよく分からない。今回はそんなあなたに、浴衣の基本知識と名称についてご紹介いたします!   夏は浴衣を着る機会が増えますので、ちょっとした浴衣の豆知識を知っていたらお友達に自慢できちゃいますよ♪

浴衣の歴史

浴衣の原型は平安時代の湯帷子(ゆかたびら)といわれています。 当時は大人数で入浴することが多かったので、浴衣は入浴するときに着用していたそうです。   安土桃山時代になると浴衣はお風呂上がりに着る現代のパジャマのような着用方法に変わり、江戸で民衆に広まっていったそうです!(へえー知らなかった!) 現代では浴衣はパジャマとして着用するというより、夏のイベントのために着るものというイメージですよね!   ホテルや旅館では今でも部屋着として浴衣を着ますが、なんだか特別でワクワクします!これからも浴衣が日本人にとって身近なものであるために守っていかなければならないですね。
 

浴衣の名称

聞きなれない名前が多くて難しい!と思うかもしれませんが、まずは写真と一緒に覚えてみてください♪ 自分で浴衣を着るにしてもレンタルするにしても知っていて損はないですよ!   まずは基本からスタート!!!

上前・下前

浴衣を着た時に上になる方が上前(うわまえ)、下になる方が下前(したまえ)になります。浴衣の正しい着方は右前といって、自分から見て右側の襟を下にして、それから左側の襟を上から重ねる着方を指します。つまり左身ごろが上前になります。上前と下前を間違えないように注意しましょう!


 共衿(ともえり)

「共衿」は、表地と同じ布で浴衣の衿の上に重ねてある布の事をいいます。衿芯を入れる時に使う部分なので 浴衣より着物で使用することがほどんどです。

身八つ口(みやつぐち)

浴衣の脇の開いている部分のことを、「身八つ口」といいます。着付けの時に、ここから左右の手をいれて衿やおはしょりを整えます。着崩れした時にもここから手を入れて手直しします。

おはしょり

帯の下からちょこっと余って出ている部分を「おはしょり」といいます。浴衣にしても着物にしてもおはしょりがきちんと真っ直ぐだととてもカッコよく着こなすことができます!でも、おはしょりってなんの為に作るものなのかご存知ですか?
 <豆知識>
もともと着物は身分の高い女性が裾を床に引きずって着用していたものでした。 しかし江戸に入り庶民も着るようになっていったとき、裾が長いと身動きとるのに邪魔!ですよね。そこで裾をたくし上げて、長さを決めてからおはしょりで前後のズレを調節する方法が生まれました(裾はくるぶしくらいか、それより少し長い程度がちょうどいい長さと言われます)。 このような経過で着物や浴衣を着るときにはおはしょりを当たり前に作るようになっていったのです。 ちなみに浴衣が綺麗にキマるおはしょりの長さは「4~5cm」と言われています。ぜひ参考にしてみてください!

おくみ線

「おくみ線」とはおくみと前見頃を繋いでいる部分の縫い目のことを言います。おはしょりを出したときにこのおくみ線が一直線に足元まで伸びていると、きちんと着付けができている証拠!すらりとカッコよく浴衣(着物も)を着ることができるのです。

背中心

浴衣(着物)を着付けるときに大切なのは中心をずらさずにまっすぐ着付けることです。このときに必ず見なければいけないのが「背中心」です。着付けを習うときには先生に口酸っぱく言われること間違いなしです!(笑)ただ、この背中心はそのくらい大切。逆を取れば、背中心さえ決まっていればあとは、手順通りに着付けていけばいいだけなのです。浴衣の背中の中心にあり、下にずっと伸びたこの線を「背中心」と言います。着付けの際には必ず襟元をクリップで留めて背中心がずれないように気をつけましょう!

おわりに

おわりに

いかかでしたでしょうか? 初めて聞いた名称がたくさんあったかもしれませんが、 知っているだけでなんだか自慢したくなっちゃう浴衣の豆知識♪ 浴衣を着る際には是非参考にしてみてください!   今回は代表的なもののみを紹介いたしましたが、浴衣はまだまだ奥が深いんです! きものレンタルwargoにはプロの着付け師さんがたくさんいますので、 浴衣についてもっと知りたい!という方がいらっしゃいましたら、着付けの時に是非色々と質問してみてください!
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