色 橙 松に御所車が描かれています。
松は着物の柄の中でも実に多様なかたちで意匠化されています。四季を通して変わらず緑の葉を保つ常緑樹で、数百年、数千年もの樹齢を重ねて大木となることから神聖なものとみなされ、繁栄の象徴として古くから人々に親しまれてきました。長寿、延命の意味もあり、現代でも格調高い文様のひとつです。御所車は、京都御所の周辺で使われた貴族の乗り物で、牛車の別称。古典的で雅やかな文様の代表。平安時代に貴族の乗り物であった御所車は、その見た目の通り、富や華やかさを表した柄であり、着物によく描かれています。
このお着物は季節問わずご着用いただけます。